2018年8月24日金曜日

平成30年度 2学期始業式 学校長式辞

長かった夏休みも終了し,今日から2学期が始まります。皆さんは,どのような夏休みを過ごしましたか?7月の豪雨災害の影響で,不自由な思いをして過ごした人も多かったのではないかと思います。学校も,夏休みは夏期講習や色々な行事,クラブの練習や試合など昨年までと同じようには出来ませんでしたが,皆さんの頑張りや先生方の協力のおかげで出来る限りのことはできたのではないかと感じています。1学期の始業式で,夏休みの過ごし方について,こういう時期だからこその3つのお願いをしました。


  1. この夏休みにやるべきこと,やりたいことを明確に(目標)自分には何が必要か自分で良く考える・自分で決める⇒34日間の計画を⇒受け身の34日間にしない 
  2. 周りには今回の災害で被害にあった人や関係者の人がたくさんいる⇒この人たちの気持ちを考えた行動を⇒ボランティア活動への参加を積極的に 
  3. 熱中症を始め健康管理(自己管理)⇒行動を止める勇気,休む勇気も必要。


是非この3つを自覚し行動できる夏休みにして,自らの成長につなげて欲しい,とお話をしました。各自でこの夏休みを振り返り,自らの成長を確認してみてください。

今日から2学期ですが,これからしばらくは通常でない不自由な状況が続きます。交通手段の確保や始業時間の繰り下げ(通勤・通学の分散に協力)や授業時間を1コマ40分に(授業時間の確保)など,今までにない対応をすることになります。私も今までに経験したことのない対応となるので,はっきりとした見通しを立てることが難しいのですが,皆さんや家族の方々の協力と理解をお願いしたいと思います。皆さんにはここしばらくは,今のピンチをチャンスに変える期間として前向きに捉えて欲しいと思います。(色々予想される混乱状況に適切に対応する力,自ら考えて判断し行動する力,一コマ一コマの授業を大切にし,時間を上手に使い自ら学ぶ姿勢を確立するなど,平素とは異なる環境の中で自己を成長させる時と考えてください。)また,1学期の終業式に話した①~③についても引き続き意識をして2学期をスタートしてください。

夏休みに入ってすぐに,新宮高校・中学校の生徒会よりこの度の災害に対して本校に応援のメッセージが届きました。生徒玄関に掲示をしていたので,見た人もいると思います。以前に新宮で災害があった時には,本校の生徒会が新宮高中にお見舞いのメッセージを送ったことがあるそうです。こういう時にも附属学校同士のつながりがあることを,心強く,嬉しく感じました。今朝のニュースで,台風20号が和歌山に接近し熊野川が氾濫し新宮にも被害が出たというニュースがありました。新宮高中は熊野川のそばにある学校なので,大きな被害が出ていないことを祈ります。

このような状況の中で,今日から2学期の授業が始まります。2学期には,体育祭や中学校の修学旅行など学校にとって大きな行事があります。行事を通して,様々なことを経験し自分自身を高めるとともに,学校全体の力を高めて欲しいと思います。また,高校3年生は受験を控え大事な時期を迎えますが,落ち着かない状況の中でもじっくりと腰を据え,受験学力の向上に集中してください。

最後になりますが,これからもJRの状況による登校時間や下校時間の変更,日程や時間割の変更など様々な大切な連絡をする機会が増えると思います。 一人ひとりが学校からの連絡をよく確認し,家族の人にも伝えて混乱することのないようにしてください。