2020年1月31日金曜日

令和元年度1月31日全校朝礼

今日は中学1年生から高校3年生まで全生徒がそろう最後の全校朝礼が行われました。
校長先生からは高3生のセンター試験を終えた後,これからの入試対策に向けてや,感染症対策についてお話がありました。また表彰伝達では,中学ダンス部全国3位をはじめ,吹奏楽部や高校バスケ部男子の活躍が披露されました。
暖冬とはいえ,寒い季節がまだまだ続きますので,体調管理に気をつけて学校生活を送りましょう。


 

令和元年度 1月全校朝礼 学校長講和

みなさん、おはようございます。久しぶりに皆さんと一堂に会することができました。3か月ぶりですね。今日は高校3年生が皆さんと一緒に登校する最後の日です。もちろん、明日からも国公立の2次対策や近大の入学前講座などで登校する高3生は多いと思いますが、中学生も含めて一緒に集まる機会はもうありません。今日は、そんな高3生に向けたお話をしたいと思います。

いきなりですが、皆さんは英語の”Pan”という語を知っていますか。(朝食べてきたという人、違います。日本語のパンは、英語では一般的にはbread、平たくスライスしてカリッと焼くとtoast、菓子パンやハンバーガーで挟むのはbun、丸くて小さいのやホットドッグで挟むパンはrollなどと呼び分けます。)

Pan(パン)はギリシャ神話で登場する牧神のことです。上半身が人間の男性で、下半身はヤギのように毛むくじゃらで足には蹄があり、頭にもヤギのような角を持っています。踊りと音楽、遊びやイタズラが大好きで、いつも笛を吹いてみんなを楽しませる陽気な神なのです。因みにこの笛のことをシュリンクス、またはパンフルートと呼びます。

ところがこの牧神パンが、いきなりわっと出てきたり、怒って大きな叫び声を上げたりしたら、みなさん、どうしますか?きっと驚いて、どうしていいか分からなくなってしまいますね。これが英語のPanic(パニック)の語源になったと言われています。

高校3年生のみなさんは、先日行われたセンター試験を受験して、また自己採点のリサーチをして、このPanic(パニック)になりませんでしたか。人間は誰でも不安な時や悩んでいる時に、予期せぬことが起こると、大きく取り乱してしまいます。そうです、Panic(パニック)になるのです。

しかしそんな時こそ冷静に落ち着いて、周囲を見まわし、いつもの自分に戻ることが大切です。牧神パンはイタズラ好きなので、みなさんをちょっと驚かせようと思って出てきたり、気持ちよく居眠りをしているところを起こされて不機嫌になり大声を出しているだけです。いつもは陽気で明るい神なのです。

今度みなさんがPanic(パニック)になった時には、ぜひ今日の話を思い出してください。そして冷静になり、いつもの自分を取り戻しましょう。Don’t Panic! そしてCompose Yourself! (落ち着きましょう!)始業式でもお話ししたように、「平常心」が何より大切です。

そしてこのことは、在校生のみなさんにも言えることです。例えば、今ニュースなどでは肺炎を引き起こす新型コロナウィルスのことが連日大きく報道されています。中国では交通の要所であり、日本の企業も多くある武漢市から発症し、日本をはじめ全世界に広がりつつあるとのこと。Pandemic(世界的流行)と言われています。WHO(世界保健機関)も緊急事態宣言を出しました。(Pandemicのpan-は接頭語で「全ての」「総~」という意味です。)

でもここでもDon’t Panic! 確かに適切な対応は必要ですが、いたずらに不安だけを煽ってはいけません。みなさんはいつものように手洗い、うがい、換気に注意して、平常心を持って生活しましょう。これってまだコロナウィルスの何倍もの威力があるインフルエンザの予防と同じですよね。

明日から2月です。暖冬とはいえ寒い日も続きます。健康管理をしっかりと行い、規則正しく元気に生活しながら、高3生は全力で入試に臨み、在校生は次年度のゼロ学期として取り組んでください。中学生は、明日の学習発表会も頑張りましょう。

2020年1月23日木曜日

令和2年度入試 概況

令和2年度入試概況です。

高等学校入試 概況


中学入試前期 概況


2020年1月17日金曜日

見せろ!近校パワー!

近校高3生の底力を見せてやろう!
Give it all you've got!

2020年1月7日火曜日

令和元年度3学期始業式 学校長式辞

みなさん、明けましておめでとうございます。令和元年度3学期を始業し、また令和2年の新年を迎えるにあたり、ご挨拶をいたします。

さあ、2週間の冬休みが終わり、新学期が始まりました。みなさんの年末、年始の生活はいかがだったでしょうか。

昨年は、元号が平成31年から令和元年へと変わり、新たな時代が始まりました。色々なことがありました。新しい天皇陛下の即位礼正殿の儀が行われ、ラグビーのワールドカップでは日本のチームが全国に感動を与えてくれました。また消費税が10%に上がったり、昨年に続いて日本各地で台風などの被害が出て、改めて自然の脅威を実感しました。みなさんにとってのBiggest Newsは何だったでしょうか。

年が明け、令和も2年目を迎えます。こういう節目の時には、気持ちも新たに何か自分なりの目標を立ててみるチャンスでもあります。私自身は、昨年に引き続きメディアから正確な情報を選出しながら世界情勢に目を配り、苦手な歴史を勉強しつつ、毎日少しでも英語の書物に目を通そうと思っています。みなさんもぜひ何か目標を立てて、おうちの人や友だちに話してみましょう。他と共有することが肝心。そこから実現に向けてのステップを踏み出すのです。

高校3年生のみなさんは、目前に迫る大学入試に向けてセンター試験や個別学力試験の対策で休む間もなく勉強に励んでいたと思います。精神的にも一番つらい時期ですが、みなさんの今の努力は必ず報われる時が来ます。今まで自分が行った学習は決して裏切りません。それを信じて本番の試験に臨んでください。キーワードは「平常心」ですよ。

さて今日は2学期の終業式でお話しした“JUSTICE”という言葉をもう少し深めたいと思っています。「正義、公正、司法、裁判」などの意味がありましたね。自分をJusticeすること、正しく判断することが大切だ、ということをお話ししました。冬休みの間にじっくりと自分と向き合う時間はとれましたか。

またこのことについて、私がまだ学生のころ、同じ学年の友だちがこんな話をしてくれました。その友だちは本を読むのが大好きで、近くの小さな図書館に通っていました。でもその図書館では、何度言っても借りた本を返却してくれない人がいたそうです。すると図書館の館長さんは、本を返してくれない人を裁判で訴えたそうです。たった1冊の本を返さないからといって裁判をするなんて、とその友だちは思いました。貴重な本ではなく、何百円かのどこにでも売っている普通の本です。裁判の費用の方が何百倍、何千倍もかかります。時間も労力も莫大にかかります。なのにどうして裁判をするのでしょうか。返さないような人は放っておいて、買い替えた方がいいのでは。

友だちの質問に、館長さんはこう答えたそうです。「それは正義のためだ」と。ルールを守るということは、お金に換えられない、本当にかけがえのない、何よりも大切な行いだ。その正義を守るためにお金や時間、労力を惜しまないのは当然ではないか、と話してくれたそうです。みなさんはこの話を聞いてどう思いましたか。

当時は私もまだみなさんと同じくらいの年齢でしたから、話してくれた友だちとちょっと納得できずに、もやもやした気持ちを共有したことを覚えています。でも今はこれこそJusticeなのだと考えています。自分に対して嘘をつかず、他に対しても公正な行いで接するということがJusticeなのです。

そうは言っても人間は弱い生き物です。何かと迷ったり、悩んだり、途方に暮れることもあるでしょう。そんな時にはぜひ、この“JUSTICE”と館長さんの言葉を思い出してください。自分の進むべき方向が見えてくるかもしれません。そして自信を持って自分の決めた方向に進んでいきましょう。

3学期は、高校3年生だけが大変なのではなく、中学1年生から高校2年生のみなさんにとっても、年度のまとめ、集大成の学期になります。高校2年生は修学旅行も控えていますね。後悔の残らないように計画的に生活して、次の学年へのステップとしてください。
May the Force be with you!頑張っていきましょう。