2016年3月19日土曜日

平成27年度3学期 終業式 式辞

3学期の終業式にあたり,一言挨拶をします。
昨日の午前中には中学校の百人一首大会,15日は高校の球技大会がありました。いずれも今のクラスでの本年度最後の行事でした。私も短い時間でしたが応援をさせてもらい,皆さんが楽しんでいる姿を見て嬉しく思いました。クラスやチームで団結をして頑張り,いい思い出ができたことと思います。

さて,今日で3学期が終了します。4月からは進級をします。今日は大きな節目の日です。私が1学期の始業式で話した3つのことを元に一人ひとりがこの1年を振り返ってみて欲しいと思います。そして次年度4月からの1年をより成長できる1年にして欲しいと思います。


①1年で学校があるのは行事も含めて3/5である。2/5(143日)は学校は休みであり,この2/5の時間の使い方が大切である。勉強では授業の100%理解に加えて,勉強面で休日の時間を有効に,計画的に使って欲しい。と話しました。勉強面での休日の有効活用,実行できたでしょうか?これが出来なかった人は自主的な学習習慣がまだ身についていない,と言うことになり,将来の第一志望の進路実現は遠ざかっていきます。この春休みには,家庭にいる時間がより多くなります。与えられた課題だけでなく,じっくりと自分自身の学習に取り組み自主的な学習ができるよう頑張ってください。


②「検定クラブ」を作るので,仲間と一緒に高い目標にチャレンジして欲しい。と話しました。本年度は,「数学」「漢文研究」「英語検定」の3つが活動をしてくれました。「数学」では,ジュニア広中杯に向けて勉強をしたり,多面体の研究をしてくれました。先日のグルグルスクールでも取材を受けました。「漢文研究」では,様々な漢文をより深く読み,味わうことによりみんなで感想を述べあったり,次年度は漢詩を作ることにもチャレンジしたいということを聞いています。「英語検定」では,英検の準1級や1級を目指してチャレンジをしてくれたという報告を受けています。引き続き次年度も「検定クラブ」の活躍を期待していますので,一人でも多くの人が高い目標にチャレンジしてくれることを期待しています。この3つ以外にも新しいことにチャレンジしたい人がいれば,早めに進路指導部長の日名田先生に相談をしてみてください。

③近畿大学の創始者である世耕弘一先生の「学校とは社会に出るための準備をするところである,いわば道場のようなものである」という言葉を紹介しました。私も学校も一つの社会であり,道場である。集団の中で一定のルールのもと,皆が仲よくして,勉強やクラブ活動,様々な行事に頑張ることで自己を成長させて欲しい,と話しました。



私は学校とは,みんなで勉強をして高い学力を身に付け,志を高める場であると思います。その基盤になるのは,ルールを守ることや友達と仲よくすることだと思います。安心して学べる環境が不可欠です。家庭では自分のペースで自由にすることが出来ますが,学校や社会ではそのようなことは絶対に許されません。学校や社会でのルールやマナー,守れましたか?登下校の自転車やJRの乗車マナーどうでしたか?友達を傷つけるような言動はなかったですか?約束は守れましたか?来年度も本校は「社会に出て活躍できる人になる」を大きな目標にしたいと思います。その基盤になる日常生活の在り方について,再度考えてみてください。今日家に帰ったら,「この1年でこんなことに頑張れてよかった,これからも続けよう」ということを2つ「これはまずかったのでこれから改めよう」ということを2つ,真剣に考えてさっそく行動に移してください。

さて 卒業生の進路結果は,校内にも掲示をしていますが,東京大学,京都大学をはじめ九州大学や東北大学などの難関国立大学,広島大学の医学部医学科をはじめとする医学科や国公立大学に多数合格をしています。私立大学では,近畿大学の103名合格をはじめ早稲田,慶応,などにも合格をしています。今後,国公立大学の後期試験の合格発表がありますので,もっとこの数が増えることを期待しています。本校は,難関大学や広島大学をはじめとする国公立大学,近畿大学に一人でも多く合格を出すことを目標としています。皆さんには高い目標を掲げ,第一志望合格に向けて計画的に勉強し難関を突破する実力を身に付けてほしいと思います。そしてこれまで以上の実績を出してくれることを期待しています。

最後になりますが,まもなく新入生が入学をしてきます。皆さんは進級をして先輩となります。新入生は皆さんの後ろ姿を見て成長をしていきます。皆さんには先輩として近校のよき伝統を引き継ぎ,学習や部活動でも良きお手本になってくれることを期待しています。明日から17日間の春休みです。始業式は4月6日(水)です。全員がこの春休みを計画的に,有意義に過ごし,新しい学年での目標をもって始業式に臨んでくれることを期待しています。