ところで,間もなく連休になりますが,1年を通して祝日は何日あるか知っていますか?全部で15日あります。祝日は,国民の祝日に関する法律で日にちやその意義などが決められています。ゴールデンウィーク中の祝日は何の日で,どんな意義や由来があるか知っていますか?日本の歴史に関係のあるものもあります。
4月29日⇒昭和の日:昭和天皇が生きておられるときは,この日が天皇誕生日でしたが,お亡くなりになってから,みどりの日に代わり,2007年から昭和の日となりました。激動の日々を経て,復興を遂げた昭和の時代を顧み,国の将来に思いをいたす,という意義があります。
5月3日⇒憲法記念日:読んで字のごとく,日本国憲法の施行を記念し,国の成長を期する日です。昨年の本校の高校入試に次のような問題が出題されました。日本国憲法に関して,憲法が公布,施行された日は現在国民の祝日になっている。正しい組み合わせはどれか,という問題で日本国憲法の公布の日と施行の日を問う問題です。皆さんはわかりますか?正解は公布(法令などができた時に,国民に知らせるために発表すること)が11月3日の文化の日,施行(その法令等が効力を持ち始める日)が5月3日の憲法記念日です。
5月4日⇒みどりの日:昔は祝日ではありませんでしたが,祝日の間の日であることから祝日となり,先ほどの昭和の日の制定に伴ってみどりの日となりました。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ,という日です。
5月5日⇒こどもの日:こどもの人格を重んじ,こどもの幸福を考える日です。法律には,加えて母に感謝する日でもあると書かれています。もちろん,母親だけでなく今日まで育ててもらった両親にこどもが感謝する日であると思います。
先日のニュースで,新しい祝日を作ろうという動きがあると言っていました。皆さんは聞きましたか?2016年から8月11日を山の日にしようというものです。まだ正式ではありませんが,もしそうなると,今後公布,施行という手続きがとられ,祝日が1日増えて年間16日となります。
少し難しい話になりますが,先ほどの国民の祝日に関する法律の第1条には,「自由と平和を求めてやまない日本国民は,美しい風習を育てつつ,よりよき社会,より豊かな生活を築きあげるために,ここに国民こぞって祝い,感謝し,又は記念する日を定め,これを「国民の祝日」と名づける。」とあります。皆さんもこれから,祝日を過ごす時に,単に休みだから嬉しいと思うのではなく,先ほどのような意義や由来を知ってその日を過ごして欲しいと思います。また,今日お話をした祝日以外の祝日の意義や由来を調べてみるのも面白いと思います。間もなく連休になりますが,今日の話を心に留めて連休を迎え,有意義に過ごしましょう。今日から5月です。勉強や部活動,生徒会行事などにワンランク上をめざす月にしてください。