2020年6月1日月曜日

令和2年度6月 全校朝礼(放送)

「Media Literacy」
Good morning, everybody!  Long time, no see.  How have you been?  I’ve been good as ever, thank you.

おはようございます。みなさん、元気でしたか。本校は新型コロナウイルス拡散防止のために4月13日から7週間に渡って休校していました。4月末に一度HPにメッセージを出し、また1週間ほど前にも配信動画をUPしましたが、こうしてみなさんともライブでお話しするのは久しぶりですね。6月から全校生徒のみなさんが登校し、また一緒に学校生活を送ることが出来るのを、本当に楽しみにしていました。

みなさんが自宅で学習している間、先生方もみなさんへ配信する教材作りやリモートでの連絡など色々とで頑張っていました。例えば毎年中学1年生が取り組んでいる稲作実習の田植えの時には、他学年の先生方もみんな一緒に協力してみなさんの代わりに田んぼに入って苗を植えてくれました。みなさんはそれぞれ自宅での学習に取り組んでもらっていましたが、上手に時間管理が出来ていましたか。今週は少し時間を短縮して授業を行いますので、これまで自宅で体力が落ちている人は、ぜひこの1週間でリカバーしてください。また緊急事態宣言が解除されたとはいえ、ウイルスが全く消えたわけではありません。みなさんは毎朝、検温など健康観察を行い、校内でも手洗いや消毒などをしっかり行ってください。自己免疫力を高めるためにも睡眠は十分にとり、規則正しい生活を送りながら、健康衛生管理には十分留意して過ごしましょう。

さて今日は皆さんと一緒に少し考えたいお話をしたいと思います。これまでの自宅での学習期間でみなさんはかなりICT (情報通信技術:Information and Communication Technology) の使い方に慣れてきたと思います。ClassiやGoogle Classroomを使って先生方との双方向の連絡、課題の提出などはもう大丈夫ですね。なかなか繋がらないなどのトラブルもあったとは思いますが、うまく出来るようになりましたか。このように使ってみるととても便利で、生活を豊かにしてくれるICTですが、みなさんはセキュリティーについては考えていますか。「ウイルスソフトは万全です!」という人もいると思いますが、私がここで言いたいことは、みなさん自身の心の中にあるセキュリティー(安全)です。先生方や友だちと双方向に、しかも瞬時にやりとりができるICTやSNS (Social Network Service) は本当に便利なものですが、使い方を間違うと大変危険です。自分が危ない目にあうことはもちろん、知らず知らずのうちに他人も傷つけてしまいます。実はこの「知らず知らず」が問題なのです。情報を得るためにYouTubeを活用している人も多いと思いますが、その動画は本当に信頼できる内容なのでしょうか。間違った内容を鵜呑みにして、それをまた誰かに伝えていたらどうでしょう。

つい先日、理科の先生が校長室に来られて、こんな話をしてくれました。
「今、新型コロナウイルスに対する予防として、エタノールは有効だが次亜塩素酸水は効果がないと受け取れるニュースが流れています。しかしこれは誤解で、研究の方法の違い(濃度やPH)や使い方によってまだ検証中だという研究機関からの報告がメディアによっては効果がないのではという内容にすり替わってしまっているのです。」

この話を聞いてみなさんはどう考えますか。実は今まで消毒に使っていた次亜塩素酸水がダメだというような報道を聞いて慌てた人もいるのではないでしょうか。でも実際には殺菌消毒に広く使われています。ただ新型コロナウイルスに対しては、どんな使い方や濃度、PHの溶液が最も有効なのかの研究がいま行われている、ということなのです。
そこで今回は情報セキュリティーと同時にMedia Literacyについて考えてみましょう。IT用語辞典にこんな説明があります。(これも実はインターネットで調べました。)

「メディアリテラシーとは、情報を伝達する媒体(メディア)を使いこなす基礎的な素養のこと。メディアを通じて情報を取得・収集し、取捨選択および評価・判断する能力や、自らの持つ情報をメディアを通して適切に発信できる能力を指す。(e-Words.jp)」

みなさんはこのMedia Literacyが身についているでしょうか。普段見ているTV番組やネットで報道されていることは全て正しいと思い込んでいませんか。実はけっこう誤報や間違い、専門家でもないのに勝手な印象だけで発言するなんちゃってコメンテーターや偏った考えしか報道しない番組が多いのも事実です。そこでみなさんは自身の身を守るためにも、また大切な家族や友だちを守るためにも、ICT時代の今だからこそメディアから正確な情報を得る力を持たなければなりません。それがMedia Literacyなのです。そのためにはいつも得た情報が本当に正しいのかという検証が必要になってきます。

そこで今みなさんが学んでいるすべての授業の内容が関わってくるのです。国語や英語また体育や保健などの実技教科の有用性はすぐに分かりますよね。歴史や地域、思想に学ぶ、ということもよく言われます。数学で論理的に思考し分析する能力を高めることは非常に大切ですし、理科では様々な自然との関りや実践を通して身の回りのすべての出来事を分析できます。情緒を育み生活を豊かにしてくれる芸術科目を含むすべての教科を学習し基礎知識を身に着けることでMedia Literacyを習得できるようになるのです。みなさん一人ひとりが、このICTの時代にMedia Literacyを通して高いセキュリティー能力を使い自分を守りながら他の誰も傷つけず、充実した生活を送ってほしいと思います。

また今後、新型コロナウイルスによる感染拡大の第2波等の影響で、学校生活がどのように変化するか分かりません。しかしみなさんは今できることとしっかり向き合って頑張っていきましょう。特に高校3年生のみなさんは、昨年度から思い出作りの学校行事や部活の大会が中止になるなど辛いことが多く、またこれからの大学受験に対する不安も大きいとは思いますが、学校全体で最大限応援していきます。高校最後の年度をみんなで一緒に乗り切っていきましょう。

さあ、全校生徒のみなさん、6月から新たな気持ちで、コロナウイルスに負けないようにしっかり頑張っていきましょう!“Aim for a Higher Level!”