2019年12月20日金曜日

令和元年度2学期終業式 校長あいさつ


<放送での終業式です>

令和元年度2学期の終業式を、体育館ではなく、放送で行うことにしました。本校でもインフルエンザが流行し始めたので、罹患のリスクを避けたいという思いからの決断です。これから始まる冬休み、健康管理をしっかりと行い有意義に過ごしましょう。

今日は2学期の終業の日であると同時に、今年、令和元年の終わりまで後10日あまりになりました。平成から令和に時代は変わりましたが、この1年間をみなさんはどのように過ごし、どんな経験をし、どのくらい成長できたでしょうか。特に2学期以降を思い出してみてください。

9月には体育祭という特に大きな行事がありました。中学生は学年を超えて団結し、一方高校生は団ごとに競技や応援を行い、とても素晴らしい思い出になったと思います。11月の芸術鑑賞では劇団関西芸術座の「遥かなる甲子園」を鑑賞しました。実話を基にした、笑いあり、涙ありのとても心に響く演劇でした。中学2、3年生は東京への修学旅行や近畿大学医学部、農学部への見学ツアーを行いました。

また高校3年生は、近畿大学の特別推薦入試がありました。年が明けるとすぐにセンター試験もあります。これまで頑張った成果をしっかりと生かせるように、この冬休みはぜひ追い込みをかけてください。でも決して焦る必要はありません。辛くしんどい受験勉強も、一人ではありません。みんなが一緒に頑張っています。今までの自分を信じて、継続していきましょう。

さてそんな振り返りの中で今日は、私がみなさんに一つ、覚えてほしい言葉についてお話します。それは英語の”JUSTICE”という語です。(J-U-S-T-I-C-E, JUSTICEです。)英和辞典を引くと「正義、公正」とか「正直、正しさ」また「裁判、司法」という日本語訳がでてきます。

私は大学時代に法律の研究をしていましたので、このJusticeという言葉には人一倍思い入れがあります。また教師として仕事をするにあたっても、とても大切な言葉です。みなさんはこの言葉についてどう思いますか。私はいつもこの様に考えています。

「私たちにはみんなそれぞれに個性があり、それは素晴らしい個々の才能です。しかしその個性をみなさんは十分に理解し、自分の才能として発揮しているでしょうか。人は他人についてよく「あの人はこうだ」とか「こんな人だ」と言います。でも本当に大切なことは、実は、自分に対して正しく判断できているかどうか、つまり自分をJusticeしているかどうかなのです。」

新しい時代の令和元年の年末にあたり、みなさんもぜひこの冬休みに、自分をJusticeしてください。今まで気づかなかった素敵な自分の個性に出会えるかもしれません。そして新年を迎えるにあたって、みなさんの個性を更にどう伸ばしていけばよいかを考えてみてください。令和2年が、みなさんにとって素晴らしい1年になるように。
Do justice to yourself. 

Have a great winter holiday. 
Merriest Christmas and Happiest New Year to you all!!