さて 今日は1学期の終業式です。大きな区切り,節目の日です。4月からの自分自身を振り返り,夏休みを迎えてほしいと思います。私は4月の始業式では,「1年のうち約2/5は学校は休みである。この休みの日をいかに過ごすか,ということがとても大事である。休みの日には色々なことに挑戦をして自分自身の成長の時間として欲しいと思うが,まず勉強である。勉強面で休日の時間を有効に,計画的に使うかが皆さんの確かな学力向上につながるはずである。」と話しました。この1学期,限られた時間の中で自分自身の成長のために有効に活用できたかどうか,振り返ってみてください。明後日から8月24日(月)まで37日の夏休みに入ります。これは1年366日の1/10以上にあたる長い時間です。
夏休みには夏期講習はもちろん,中2のサイエンス実習,中3の大学見学,高1の近畿大学のオープンキャンパス,高2のオープンキャンパス参加,中3と高校の学習合宿など様々のことが予定されています。この夏休みには時間の使い方や自分がやるべきことをよく考え,真の実力を身に付け,より広い視野をもてるようになって欲しいと思います。そしてここにいる全員が将来の夢や目標,具体的な進学希望や就きたい職業について語れるようになって欲しいと思います。
先日,こんな話を聞きました。米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏が2011年,インタビューに答えたもので,「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は,大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」というものです。また「今存在している職業もかなり無くなっているだろう」というものです。これは,アメリカでの話ですが,科学や技術の発展,地球環境の変化,エネルギー問題,グローバル化・・・・・など様々な環境の変化や価値観の多様化が急速に進む中で,日本でも同じようなことが言えるのではないかと私は思っています。(以前はインターネット,携帯電話やスマートフォン,ハイブリット車,リニアモーターカー,ケアマネージャーや介護職員,コンビニ,・・・・数え上げればきりがありませんが,一昔前はこのような言葉はもちろんそれに関わる仕事も存在しませんでした。)何が言いたいかと言うと,皆さんの中にも将来,今存在しない職業に就く可能性のある人がかなりいるのではないか,ということです。そのために,いざという時に対応できる高い学力や,環境の変化に対応できる力,自主的に学ぶ姿勢などを身に付けるなど,このようなことを意識して夏休みを自分の将来のための大切な時間としての過ごして欲しい,ということです。
とはいえ高校3年生は受験間近です。既に進路目標を定め頑張っていると思いますが,この夏は,第一志望突破のために悔いの残らない時間としてください。先生方も全力で支援をしていきます。高校2年生以下に人も,今の3年生に続けるよう,将来の夢や目標をしっかりと考え,学習を中心とした計画的な夏休みとしてください。明日から37日間の夏休みです。2学期始業式は8月24日(月)です。先ほど述べたように1年の1/10にあたるまとまった長い期間です。この時間を有効に使い,大きく成長できる夏休みになることを期待しています。2学期の始業式では,一段とたくましくなった皆さんと会えることを楽しみにしています。