2014年12月19日金曜日

26年度 2学期 終業式 式辞

2学期の終業式にあたり一言挨拶をします。今日で長い2学期が終了します。と同時に今年の終わりも近づきました。今日の午前中は,中学1年生が本校恒例のしめ縄づくりに取り組みました。

この1年を振り返ってみると・・・・・・・・。

8月20日には広島市で起きた土砂災害で多くの方が亡くなられました。また,いまだに不自由な生活をされている方が多数おられます。危機管理や危機対応の大切さを考えさせられたところです。改めてお見舞いを申し上げるとともに,一日も早い復興を祈りたいと思います。



一方明るいニュースでは,私はテニスの錦織圭選手の世界大会での活躍やツアーファイナルへの出場,小惑星探査機「ハヤブサ2」を搭載したロケット打ち上げの成功,6年52億キロの旅への出発,青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞のトリプル受賞などが印象に残っています。

毎年のことですが,今年も色々なことがありました。特に今年は日本の存在を世界にアピールできる嬉しいニュースが多かったように思います。皆さんはどんな出来事が印象に残っているでしょうか。

さて,「ワンランク上をめざして」「社会に出て活躍できる人に」を合言葉に4月をスタートしましたが,9か月が経過をしました。皆さんにとってこの1年間はどんな年だったでしょうか?学年主任の先生や担任の先生から皆さんの様子を聞きますが,着実に目標に向かって前進をしている人,頑張っているけれど結果が出るまでにあと一歩の人,残念ながらいまだにペースに乗りきれていない人など様々なようです。



私は「反省(振り返り)のないところに進歩は無い」と思っています。自動車メーカーホンダの創業者である本田宗一郎さんも次のように言っています。「進歩とは反省の厳しさに正比例する」反省は自分を責めたり落ち込んだりするためにするのではなく,進歩するためにするのだと。

皆さんには新しい年を迎えるに当たり,まずこの1年を学習面をはじめ,部活動や日常生活,友達関係など様々な視点で厳しく振り返ってみて欲しいと思います。高校3年生以外はこれから3者懇談会があります。担任の先生からのアドバイスもあると思いますが,このアドバイスも振り返りの役に立ててください。冬休みを迎えるにあたり,これまでの自分を厳しく振り返り,これからの自分自身の進歩につなげて欲しいと思います。

日本には大きな節目が2回あります。一つは新しい年を迎えるお正月,もう一つは4月から新しく学校や仕事がスタートする新年度です。これは私の考えですが,4月の年度初めは,新しい環境や進級をした中で1年間の目標や目標達成のための方法を具体的に考えスタートを決意する時,一方,お正月は5年,10年,それ以上先を見通して自分の将来を考え,志を立てる時,と同時に今の年度を振り返り,やり残したことを4月までにどう取り組むかを考える時であると思います。皆さんにはこのお正月という節目に,高い志を立て,将来の大きな夢に向かって突き進んで欲しいと思います。

明日から17日間の冬休みです。高校3年生,既に進路を決めた人もいますが多くの人が年明けから大学入試センター試験や個別学力試験で難関大学の受験に臨みます。実力を出し切って良い結果が出ることを期待しています。先生方も全力で皆さんを支援したいと考えています。

中学生と高校1・2年生,4月からの次の学年を見据えた3学期が過ごせるよう,そのために冬休みを十分に活用して,3学期の好スタートが切れる力を蓄えてください。そして高校3年生に続けるよう,真の実力を身に付けてください。

お正月には新しい年を迎えます。年末年始は誘惑の多い時ですが,事故やトラブルに巻き込まれることがないよう注意をしてください。そして新しい年には,大きな夢と高い志をかかげ,自分自身のこれからのサクセスストーリーを描いて欲しいと思います。

3学期の始業式は1月6日(火)です。全員元気で,大きな夢と高い志を持ってこの場で始業式を迎えましょう。