この度の平成30年7月豪雨では広島県に甚大な被害を及ぼし多くの尊い命が奪われました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,被害にあわれた方々に心よりお見舞いを申し上げます。本校生徒の家庭においても床上浸水や土砂流入などの被災をされたという報告を受けています。被害にあった生徒の皆さんは,いまだ大変な日々が続いていると思いますが,重ねてお見舞いを申し上げるとともに,一日も早く元の生活に戻れることを祈っています。今回の災害を目にし,私は当たり前に生活できることがいかに有難いことかを改めて感じているところです。
学校はJRをはじめとする交通機関の乱れ等により7月7日(土)から7月13日(金)までを臨時休校とし,7月11日(水)から7月13日(金)の間は学校開放をして自主登校期間としました。一日一日状況が変わる中で,様々な連絡や指示を近校メーリングや学校のホームページで行いました。
生徒の皆さんが情報を的確に理解し,きちんと対応できたことは立派だったと思います。平素から情報を得る力,自ら考え判断し冷静に行動する力を養っておくことの大切さを感じました。
臨時休校のため皆さんが楽しみにしていた様々な行事(球技大会や稲作実習等)も中止とせざるを得ませんでした。また,7月14日(土)に計画をしていた高校2年生,3年生の近畿大学出張講義や大学説明会も中止せざるを得ませんでした。残念ですが,このような状況の中ではやむを得ない結果だと考えています。
先日から学校に多くのお礼や感謝の手紙や電話が届いています。本校の高校生や中学生,先生方が被災された家や地域に行ってボランティアをしてくれて大変ありがたかった,感謝の気持ちを伝えたい,というものです。何とか力になってあげたい,という思いからたくさんの生徒が自らの思いでボランティア活動に参加してくれたこと,本当に素晴らしいことだと思い,このような生徒がたくさんいることを嬉しく思っています。引き続きボランティアを必要とされる家や地域があると思いますので,積極的に参加をして欲しいと思います。
7月17日(火)からは,交通機関の乱れはあるものの学校を再開して,今日の終業式を迎えることができました。登校にはまだ不便をかけていますが,皆さんの元気な姿や笑顔のおかげで学校にも元気が戻ってきました。これからしばらくは交通の乱れは続きますが,予定している夏期休業中の行事はできる限り行いたいと考えています。明日からいよいよ夏休みですが,1学期にやり残したことや平素できないことに取り組んで,個々の成長の時間として欲しいと思います。
夏休みの過ごし方について,3つのお願いをしておきます。
①「この夏休みにやるべきこと,やりたいことを明確に(目標)自分には何が必要か自分で良く考える・自分で決める」
34日間の計画を,1日の日課を考えリズムある毎日を紙に書きだしてください。PDCA(P目標設定と計画⇒Do⇒C振り返り⇒A改善)サイクルを意識した毎日を過ごすよう意識してみてください。受け身の34日間にしないようにしましょう。
②「行動を止める勇気,休む勇気も必要」
この一週間想像以上に暑い日が続きニュースでも熱中症で多くの人が病院に運ばれたとの報道が続いています。これからもこの熱さが続く予想され,熱中症を始め,健康の自己管理がとても大切です。時には,行動を止める勇気,休む勇気も必要だと心がけてください。
③「ボランティア活動への参加を積極的に」
すでにいろいろなところで近校生が活躍してくれています。そのことをとてもうれしく,また誇りに思います。周りには今回被害にあった人や関係者の人がたくさんいます。この人たちの気持ちを考えた行動をとり,自らの成長につなげて欲しい。
2学期始業式は8月24日(金)です。まだ交通機関の不便は続いていると思いますが,頑張って元気に登校してきてください。今後も引き続き近校メーリングや学校のホームページを通して,様々な連絡や確認をすることになると思いますので,定期的にホームページの確認をする習慣を身に付けてください。充実した2学期になるよう,この夏休みを十分に活用してくれることを期待しています。